MUSIC PLANETのオーディションに行ってきて実際にどうだったのか


かれこれ1年以上前のお話になるのですが、MUSIC PLANETというボーカリストを目指している人向けのオーディションの広告を目にしまして自分も行ってみようと思い立って実際に行ってきました。ここではそのインプレッションやらを話たいと思います。

しらべてみると、”MUSIC PLANET 怪しい” であったり、”MUSIC PLANET 詐欺”などといった検索候補がたくさん出てくるので、実際に最終審査まで行き合格した立場から本当にMUSIC PLANETという組織が怪しいのかどうか、詐欺をしているのかどうかなどを考察していきたいと思います。

費用の話を先に言っておきますが、合格して契約する場合は77万円必要です。内訳などは詳しくは忘れましたが、CDだったりレッスン費用だったり制作費用だったりだと思います。しかし、オーディション自体は無料ですし別に合格しても契約は別にしませんといえば問題ありませんので。こわかったら録音しておけば問題ありません。では、詳しく話していきましょう。

実際に応募

まずはエントリーしないことには始まらないということでwebフォームより応募いたしました。

応募した後は指定されたオーディション会場に指定されたとおりに向かいます。

私の場合は福岡の天神で応募をしたのですが、会場はPARCOだったような気がします。地下にいろいろとご飯屋さんがあってカタカナ表記の「ファミマ!」があるビルですね。今は違うかもしれません。

当日までに準備すること

・体の調子

・一曲好きな曲を選び、ワンコーラス以上覚えてくる。

これだけです。特に参加費用などはなく、本当に気軽に参加できるのは非常に魅力的に感じました。

オーディションは2次審査までとなり、実際に歌うのは1次審査のみとなります。

当日 – 会場に向かう

天神の会場へ

オーディション当日は会場へ向かいます。私が受けた天神会場はコワーキングのような場所でした。

いざ会場についてみると年齢層も広く、下は小学生、上は40代という感じでした。当時はコロナでもなんでもなかったのでオーディション指定時間前の人がたくさんいて驚きました。本当にたくさんの人がこのオーディションを受けているのか…と少し緊張した記憶が思い出されます。

今はどうかわかりませんが、当時は細かくオーディション時間が分けられており、一人当たり10分くらいを目途に審査等をしていたと思います。

会場に着いたら受付の方に声をかけ、エントリーシート兼アンケート用紙を記入しながら自分の番が呼ばれるのを待ちます。エントリーシートは書き終えたら受付の方に渡していたかと思います。

あとは呼ばれるのを待ちながら歌詞などが飛ばないように頭の中でシミュレーションしつつ時間をつぶします。

1次審査-いざ本番

さて、自分の時間が回ってきたら会議室のような部屋でオーディション本番が開始されます。

まずは挨拶などを済ませつつ、録画について承諾するか聞かれます。こちら、オーディションの光景もすべて録画されて審査に使われます。たしかiPadで録画されていました。

さて、挨拶がすんだらいろいろ質問をされてなぜ歌を歌いたいのかなどを聞かれます。思った通りにこたえましょう。

自己PRや質疑が終わったらいざ歌唱審査です。思う存分歌いましょう。

私は何を歌ったのか覚えていませんが、まぁ気持ちよくある程度歌えた記憶があります。基本アカペラなので自分でしっかりとリズムをとることは意識していたと思います。

歌唱審査が終わったら1次審査終了です。

これで合格すれば次は2次審査の連絡が来る、ということで数日待つことになりました。

1次審査合格連絡

どれくらいだったか忘れましたが、確か3日後とかに連絡が来たような気がします。

1次審査に合格した場合には個人面談という形の2次審査の日程を決める連絡が来ますのでサクッと決めてしまい2次審査へ向かいました。2次審査には特に必要なものはないので気軽に行きましょう。

2次審査-個人面談

オフィスにて2次審査兼個人面談

さて、2次審査では1次審査の時の印象や自己PRの掘り下げなどがあり、どれくらい本気でボーカリストを目指しているのかを見られました。ここでも特に準備などはせず、思ったことを思った通りにこたえた記憶があります。2次審査自体もあっさりしたもので、15分もなかったかのように思えます。

会場は1次審査とは別の、MUSIC PLANETさんが契約しているオフィスで行われます。同じく天神の警固公園などからそこそこ近い立地だったかと思います。

1次審査同様に審査結果が数日で届くので気楽に待ちます。

2次合格-個人面談(契約面談)

さて、数日後に合格の案内がきました。無事合格をしたら次は契約面談のお話があるということで2次面談と同じオフィスにて日程調整を行い今後の話や必要なお金について打ち合わせがある、ということでした。

ここで、実際にどういうビジネスモデルでMUSIC PLANETさんが動いているのかを体感することになるのですが、すべての審査に合格した場合は事務所所属、というわけではなく合格者があちら様に77万円位を支払って手厚いサポートを受けながらCD制作やライブ出演までをやっていくというものでした。

まぁ、事前に調べればわかることではありましたが、結局お金を払って週一レッスンを受けたりCD制作をしてもらったり作詞作曲をしてもらったりするということで成り立っている会社だったんですね。

ということで金欠の私はここで断念することとなりました。(実はまだ関係は終わらず後日談が少しだけあるので後述します。)

ざっと一カ月以内にすべての工程が終わり、実際に関係者の方と接してみてどんなものなのか分かったので非常にいい経験になったのではないかと個人的には思います。歌に関してはどれくらいの人が合格しているのかわかりませんが、ビジネスモデルを背景に考えると月に10人~20人くらいを合格してそのうち1,2人くらいが契約を承諾してくれれば儲かりそうかなと思ったのでそれくらいをご参考にされると合格者の水準がわかるのではないでしょうか。

MUSIC PLANETは悪徳なの?

ここは皆さんが気になるところではないかと思いますが、実際に悪徳なのか…?

実際に会話した感じや、具体的にどういうシステムで動いているのかなどを踏まえると悪徳ではないと私は思います。どちらかというと音楽のビジネスモデルの一つにすぎず、人によってはWin-Winの関係にもなりえるので受け取り方次第かもしれませんが、しっかりと合法的に音楽活動をサポートする会社だと思います。まぁ、最後に費用が77万円がかかるよ?と1対1で個室で言われるとなかなか断りずらいし、最後に言うのかよ、といったところで若干詐欺臭いのはしょうがないかなと思います。ただ、しっかりと一度持ち帰る前提でお話はしてくれますし、集客のための戦略と考えればわからなくもない、といったところです。まぁ、これだけ大々的にやっていれば情報はすぐ出回りますし悪いことをやっているならすぐにつぶれるでしょうからこれだけの期間続いているということを踏まえても悪徳ではない、と言えるでしょう。オーディション自体は無料で受けれますので、自分の歌唱力が平均より上なのか程度を知りたいのであればいい経験になるので受けるのもありなのでは?と思います。

基本的に音楽の世界にいればCD制作費用などはそこまでのお金はかからないし、JOY SOUNDにカラオケ音源を提供というのも誰でもできますのでじつはそんなハードルは高くないのですが、それでも一応プロと呼ばれる人たちにサポートされながら、ある意味全くの制作ド素人でもCDまで作る経験ができるという意味で魅力を感じるのであれば契約するのもありかと思います。

契約したほうがいい人

私が考えるに、MUSIC PLANETのシステムとして非常にマッチする層があるのはずばり小中学生ではないでしょうか。

77万円と考えると一見高いように見えますが、小中学生で習い事などをしているご家庭の場合は実はそれ以上の出費を当たり前みたいにしているかと思います。

そこで、習い事の一つをボーカリストとしてみるならば意外と悪い買い物でもないように私は思いました。

特に、芸能界は人脈の世界です。習い事感覚でCDを出し、レコーディングを経験し、自分の歌を持っているというのはなかなか得難い経験かと思いますし、何より楽に人脈が手に入る。

そもそもオーディションに合格するだけのある程度の実力は必要ですが、大事なのはその先につなげることです。正直、この企画で一枚や2枚CDを作ったってそれそのものはあまり価値はありませんが、大人になって自力でやるというときに経済的に障壁があったりします。まぁ、大人になってもサポートして上げれるならばそれもいいですが、失った時間は帰ってきません。若いうちにその経験をお金で買えるとすれば、仮にボーカリストにならなかったとしても、音楽教室に通わせるのと同じくらいの感覚で契約してあげることができるのではないかと思います。

とまぁ、あくまで個人的な感想ですが、正直受け身な人にはお勧めです。しかし、クリエイター気質の人は絶対にお勧めしません。自分でやりましょう、調べりゃできます。

行ってみた感想

たった一言になりますが、何事もお金だなぁ、と感じたオーディションでした。

やはり、何事も受け身でかつ情報をちゃんと収集できないと搾取される世の中ですからね。

一つ一つ、自分にとっては益があるのかを自分で見極める、もしくは誰かに相談するのはとても大事なことだと思いました。

私の場合、親戚にいくらか芸能人やアナウンサーなどがいるのでその人たちに相談しましたし、今ではネット上でもたくさん話を聞いてくれる人もいるかと思います。

受け身なことと、だれにも相談せず孤軍奮闘することは違いますので、周りに頼ってみてはいかがでしょうか。

いろんな意味でいい経験ができました。うん、お金大事。

後日談

ここからは契約を断った後のお話になります。

契約を断った場合、実はその後も連絡が来ます。連絡の内容としては新たに企画を立ち上げたので前回合格していた実力のある方で、この機会に改めて参加する気はないか?というものです。

過去の合格者のうち断った人に順次声をかけているようですが、やっていることはHPでやっていることとほとんど同じで、+αで自分の歌を1曲から2曲にします、とかそういったものです。

ちなみに、これもただではなく、前回と同じく77万円かかるということになっています。

改めてお金ができたけど自分では何もやりたくないよぅ、、、という人はそれでいいかもしれませんが自分で活動を始めた人にとってはあまり魅力的ではありませんよね、、、

それはさておき、そういう連絡が不定期にやってきます。私の場合は福岡の担当者の方とLINEを交換していたのでその人から連絡が来るようになっています。毎回、やんわりと断っているので新しく何かやる場合にとりあえず連絡が来るようになっちゃったので最近はきっぱりと断りを入れ、かつもはや未読スルーをしましたところそこからは何も連絡は来ていません。

正直、ビジネスとしてやっているだろうし顧客はオーディションを受けた受験生ということなのでどれだけ契約者を増やせるのか、ということに躍起になっていそうだなと思いました。まぁ、そういうモデルなので当たり前ではあるけれども。

この人たちの顧客は不特定多数の視聴者ではなく、ボーカリストが顧客である。というのをしっかりと認識しなきゃいけませんね。

令和3年になった今でもMUSIC PLANETの広告を目にするということはビジネスとしては大成功だと思うので、そういったところは結構真面目にすごいなと思いますし、普通に方向性変えればほかにも応用できそうな気がするのでいろいろと気にはかけておこうかと思います。

拙い文章ですが読んでくださり、誠にありがとうございました。

日常
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