ローン返済用の資金は何年もつ?資金残高シミュレーターの使い方と計算例

ローンの毎月の返済額が分かっていても、「返済用に確保した資金が、何年後にどれくらい残るか」は把握しにくいものです。

そこで、借入条件と毎月・毎年の補充額から、資金残高の推移を確認できる「資金残高シミュレーター」を公開しました。

資金残高シミュレーターを使う

このツールで分かること

借入額・年利・返済年数から元利均等返済の毎月返済額を計算し、返済用資金の残高を月別・年別で表示します。

グラフと表で、毎月の返済額と元金・利息の内訳、ローン残債、資金残高の推移を確認できます。年1回の補充前に資金が不足する場合は、警告も表示します。

使い方

計算する期間、初期資金、借入額、年利、返済年数、毎月・毎年の補充額を入力します。金額は「万円」、年利は「%」単位です。

初期資金は、返済などに使うために最初に確保しているお金です。借入金額とは別に入力してください。

毎月の補充額には、給与口座などから返済用の資金へ移す金額を入力します。年間の補充額には、年1回追加する予定の金額を入力します。

条件を入力して「シミュレーションを実行」を押すと、残高のグラフと内訳が表示されます。「月ごとの内訳」を開くと、毎月の返済と残高も確認できます。

補充額を変えて比較してみてください

まずは想定している条件で計算し、次に毎月の補充額を変えてみてください。毎月いくら補充すれば残高を維持できるか、初期資金を増やすと不足する時期がどう変わるか、といった見通しを確認できます。

年末の残高がプラスでも、年1回の補充前に不足する場合があります。年末残高だけでなく、月ごとの推移も確認してみてください。

計算例:年末にお金が残っていても、途中で不足する

ここでは架空の条件で、返済用口座の資金がどう動くかを確認します。計算期間5年、初期資金40万円、借入額4,500万円、年利1.2%、返済期間35年、毎月の補充10.5万円、年間の補充21万円を入力します。年間の補充は12か月目の返済後に入る想定です。

毎月の返済額は約13.1266万円です。毎月の入金10.5万円との差額を初期資金から取り崩し、年1回の入金で補います。

この条件では、2年目12か月目の年間補充前に残高が約−2.0385万円になります。その後に21万円を補充すると、2年目の年末残高は約18.9615万円に戻ります。年末の残高だけを見ると余裕があるように見えても、補充前の時点では不足しています。

5年後の残高は約−12.5962万円、期間中の最低残高は約−33.5962万円です。ツールでは残高がマイナスになっても試算を続けるため、不足した後の推移も確認できます。

毎月の入金を1.5万円増やすと、5年後はどう変わる?

借入条件と初期資金を変えずに、毎月の補充だけを10.5万円から12万円に変更してみます。すると、5年後の残高は約77.4038万円、最低残高は約26.4808万円となり、この5年間では年間補充前の不足も発生しません。

毎月1.5万円の差は、60か月で90万円になります。同じローンでも、返済用口座へ入れる金額によって残高の見通しが変わることが分かります。これは今回の条件での計算結果であり、実際に必要な入金額は借入条件や初期資金、入出金日によって異なります。

上の例を自分の条件に置き換え、毎月の入金額を少しずつ変えて比較してみてください。ローン返済後の資金残高をシミュレーションする

初期資金・ローン残債・年間補充の違い

初期資金は「今、返済用に確保している現金」です。借入額を初期資金にも入力する必要はありません。結果の「ローン残債」は金融機関へ返済する残りの借入額で、「資金残高」は手元の現金です。この2つを分けて確認してください。

年間の補充額は、ボーナスや別口座からの入金など、返済用資金へ年1回追加する現金を想定しています。住宅ローン控除額を自動計算する機能ではありません。また、借入元本へ直接充てる繰上返済や、銀行へ支払うボーナス返済の入力欄でもありません。

スマホで表を見るには?

スマホでは入力と結果が縦に並びます。結果欄では最終残高、最低資金残高、ローン残債を確認できます。グラフと内訳表は横にスワイプすると全体を見られます。「月ごとの内訳」を開くと、年1回の入金前に不足していないかも確認できます。

このツールで確認できる範囲

返済用に確保した資金の推移を計算するツールです。生活費や給与全体を自動で取り込む家計診断ではなく、住宅購入の可否や借入可能額を判定するものでもありません。余裕資金の確認には、生活費、税金、保険料なども別途考慮してください。変動金利の将来推移や繰上返済の比較には対応していません。

計算の前提と注意点

固定金利・毎月の元利均等返済を前提としています。各月は「毎月の補充 → ローン返済 → 12か月目のみ年間の補充」の順に計算し、完済後のローン返済額は0になります。

月内の入出金日、変動金利、手数料、ボーナス返済、資金の運用収益は考慮していません。金融機関ごとの端数処理とも異なるため、返済計画を検討する際の目安としてご利用ください。

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